小さな差が大きな差に!?キーストローク・キーピッチについて解説!
パソコンを使用する時にほぼ必ずと言ってもいいほど使用するのがキーボードですが、キーボードを選ぶ際には、キーの打鍵感にこだわりを持っていたり、キーの形状や配置にこだわるなど様々な人が存在します。
中には、キーストロークやキーピッチなどのニッチな部分にこだわりを持つ人もいます。キーストローク・キーピッチは一般的にあまり聞かない単語なので、それが何を指しているのかイメージがつかない人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、キーボードを選ぶ際に意外と重要なキーストローク・キーピッチについて解説します。
❶キーストロークとは
キーストロークとは、キーを押し込む際の深さのことです。
キーボードで入力をする際にはキーを押し込んで文字を打ち込んでいくかと思いますが、このキーを押し込む深さは製品によって異なり、文字入力の感覚にも関わってくるため、気にする人は気にするポイントとなっています。
特にメンブレン方式やパンタグラフ方式と呼ばれるキーボードは、構造の仕様上キーをしっかり押し込んで入力する必要があるので、キーストロークの深さは文字入力の感覚に直結する部分となります。
メカニカル方式や静電容量無接点方式のキーボードは、キーを奥まで押し込まずとも文字入力が可能な構造となっているため、キーストロークをあまり意識せずにキーを押した際の軽さやクリック感の方を重視する人が多くなっています。
❷キーピッチとは
キーピッチとは、キーとキーの間の距離のことを指します。
具体的には、キーの中央と隣のキーの中央の距離がキーピッチの距離で、この距離の広さも文字入力をする際の感覚に関わってきます。キーピッチが広いキーボードはフルサイズキーボードと呼ばれることもあり、大きめのキーボードになってきます。逆にキーピッチが狭いキーボードはコンパクトなものが多く、ノートパソコンのキーボードなどによく見られます。
キーボードの大きさもありますが、タイピング時のポジション(ホームポジション)にも関係するので、こだわる人が多いポイントとなっています。
❸キーストロークの深さによってどう変わる?
キーストロークについては前述の通り説明しましたが、キーストロークの深さはキーボードを使用する上でどのような影響があるのでしょうか。キーストロークが浅い場合と深い場合、それぞれのケースについて紹介します。
・キーストロークが浅い場合
キーストロークが浅い場合のメリットとして
・文字入力を高速でおこなうことができる
・指が疲れにくい
などが挙げられます。
キーボードはキーを押し込むことで文字入力が可能ですが、キーストロークが浅いと少し押し込むだけでキーを感知することができるので、素早い文字入力が可能となります。また、押し込む際に力をあまり必要としないので、指が疲れにくいというメリットもあります。
デメリットとしては、
・誤入力しやすい
・タイピングしている感覚があまり感じられない
などがあります。
キーストロークが浅いキーボードはキーに少し触れただけでも文字入力ができてしまうために誤入力がが増えたり、軽いキータッチなので文字を入力している感覚が得づらかったりします。
キーストロークの浅いキーボードは正確なタイピングが可能な人や、長時間キーボードで文字入力をおこなう人にオススメです。
・キーストロークが深い場合
キーストロークが深い場合のメリットとして
・誤入力が少ない
・しっかり文字入力した感覚が得られる
が挙げられます、
キーストロークが深いとしっかり押し込んで文字入力をおこなう必要があるので、軽く触れただけでは文字入力がされず、自分が入力したいと思ったキーを入力できます。また、深くキーを押し込みために文字入力をしている感覚が掴みやすく、どんな文字を入力したかが感覚的に分かりやすくなります。
デメリットとしては、
・指が疲れやすい
・文字入力のスピードが落ちる
などがあります。
キーストロークが深いと、キー入力を感知させるためにしっかり押し込む必要があるので、1文字を入力するのにもキーストロークが浅い場合よりも時間と力が必要になります。
素早いタイピングや指の疲労感を軽減したいという人には不向きですが、しっかり文字を打ち込んでいる感覚が欲しい人や、文字の誤入力を防ぎたい人にはオススメです。
❹キーピッチの広さによってどう変わる?
キーピッチがキーとキーの間の距離であることは説明しましたが、この距離が広い場合や、狭い場合ではそれぞれどのような影響があるのでしょうか。
それぞれの場合について詳しく解説します。
・キーピッチが広い場合
キーピッチが広い場合のメリットとして、
・適切な距離が確保されている場合は入力がしやすい
・安定したホームポジションで文字入力ができる
などのメリットがあります。
適度なキーピッチの距離を確保することで、指の形状を考慮したスペースが確保可能となり、スムーズな文字入力が可能となります。
デメリットとして、
・キーボードが大型になる
・キーピッチが広すぎると文字入力がしにくくなる
などがあります。
キーピッチは適切な距離であれば文字入力に問題はないのですが、キーピッチが広すぎるキーボードを使用すると、ホームポジションが取りづらくなるのでかえって文字入力がしづらくなることもあります。キーピッチが広くなるとキーボード自体も大型化する傾向があるので、適切なキーピッチで、適度な大きさのキーボードを選択するようにしましょう。
・キーピッチが狭い場合
キーピッチが狭い場合のメリットは、
・キーボードをコンパクトにできる
・指の移動量が少なくできる
などです。
キーピッチが狭いとキーボード自体の大きさは小型になるので、コンパクトな製品がほしい方にはおすすめです。また、手が小さい方や子どもにはキーピッチが狭いほうが適切なホームポジションが取りやすいので使用しやすいケースもあります。
デメリットとして、
・文字入力のしづらさを感じる事がある
・打ち間違いをしやすくなる
などがあります。
小型のキーボードですので、手が大きい人や指が太い人はどうしても文字入力がしづらくなってしまいます。また、キー同士の距離も近くなるので誤入力にも気をつけなければならないので、文字を打つのにも少し神経質になる必要があります。
キーボードは直接触れて長時間使用するものなので、様々なこだわりを持つ人がいます。
金額や見た目でキーボードを選ぶのもよいのですが、自分の好みのキーボードであればより愛着を持って使用することができます。
自分が使用しやすいキーボードを選んで、過ごしやすいパソコンライフを送りましょう。